い草畳と吉野杉の香る
落ち着いた和風旅館の佇まい
高齢のご入居者が落ち着いて日々を暮らしていただける空間づくりにこだわりました。バリアフリーによる安心安全はもちろんのこと、昔ながらの日本家屋の懐かしさ、和の温もりが感じられる空間です。
無数の竹ぼうきを並べた箒塀、時代物の建具をリメイクした玄関扉。建物内部には吉野杉の無垢床壁材、ひのきの浴槽、熊本い草の畳といった自然素材がふんだんに使われ、木やい草の香りが漂います。
目の前に広がる天然の香り、
一体となって心静かな生活を。
吉野杉フローリング
リビングの床には厚さ30㎜の無垢吉野杉を使用しています。自然の柔らかさで、ご入居者の万一の転倒の歳にも衝撃防止効果が高く、日々何㎞と歩き回るスタッフの足腰にも優しい素材です。ほたるの里宝塚南口の玄関を入ると、無垢杉の優しい香りが漂います。
熊本い草畳
杉材が敷かれた居室の中央には熊本い草の”半畳たたみ”が敷かれ、ご家族がお見えになった際にも、座ってくつろげる茶の間となっています。また居室のブラインドにも無垢一枚物杉材をするなど、本物の素材にこだわり、杉と畳の自然の香りに包まれる居室になっています。
時代物の建具をリメイクした、
和風旅館を思わせる佇まい。
玄関行灯
玄関前のアプローチを、行灯の間接照明で足元や壁・塀を照らし、落ち着きと安らぎのある雰囲気を演出しています。
蔵の木戸
玄関は建物の顔。ならば”本物”を使いたいという一心で、全国を探し回って見つけてきた古い蔵の木戸をリメイクして自動引違い戸に使用しています。
青森ヒバ浴槽
「自立浴室」と「介助浴室」の二箇所の浴室があり、いずれも浴槽は天然無垢ヒバ材を使用しています。ヒバの木の香りを楽しみながら、温泉気分で外の坪庭を眺めて肩までゆっくりをお湯につかって寛いで頂くことを何よりも大切にしました。また介助浴室には補助具として電動リフトも設置しています。
和の風情に心を落ちつけ、
一日中穏やかに過ごす。
吹抜けを介して上下階の気配を伝えるシースルー階段は、段板も桧。
車椅子を使った階層移動など、広く静かなエレベータを設置しています。
吉野杉の無垢床をはじめ、壁材やテーブルなどにも木をふんだんに使った共用リビングダイニング。
1階にある共用の手洗いカウンター。灯籠が置かれた坪庭とシンボルツリーが見え、季節の移ろいを感じることができます。
1階テラス。張り出した2階が軒のようになり、強い日射しや雨を除ける半戸外空間として活用できます。
開放的で気分転換に最適な屋上庭園。入居者はもちろん、スタッフもゆっくり休憩できるように、太陽や植物と共にお茶ができるスペースを作りました。
介護を知り尽くした居室。
定員数:20名
居室数:20室(全室個室)
部屋の広さ:1F (18.0m²)、2F(18.0m²)
先進設計の洗面所
車椅子での使用を念頭に薄型の洗面台や自動水栓を設置し、移乗が最短距離で行えるよう便器も通常の介護施設とは逆方向に設置しています。また、便器正面には、車椅子からの移乗時に体重をしっかり支え、安定した姿勢で排泄行為の自立を促す「ファンレストテーブル」を設置しています。
自分専用キッチン
食事の献立や量を自分で調整したい、料理が好きでご自身で食事を作りたい方も多くいらっしゃるため、すべての居室に専用のキッチンを設置しています。共同のキッチンと異なり、誰にも気兼ねなく利用できます。また、ご家族やご友人が訪れた時にすぐにお茶を用意するなどのおもてなしができます。
趣ある雰囲気の裏にも、最新の安心を。
ナースコール
居室にはベッドサイドとトイレの二カ所にナースコールが設置され、非常時には24時間いつでもスタッフとつながります。双方向で通話可能なナースコールにより、スタッフも居室に駆け付ける前に話をすることが可能になりました。
輻射式冷暖房
夏は冷水、冬は温水を循環させ、プラスチック放熱パネル部から放射される輻射波で空気ではなく建物そのものを冷やしたり、温めたりする冷暖房システム「クール暖」を全館に導入しています。無風・無音で特に高齢者にはやさしい冷暖房システムです。
電解水装置
食塩水を電気分解し、強酸性と強アルカリ性の電解水を生成する装置を導入し、食品の洗濯や清掃全般に使用しています。強酸性水は感染症病原菌や食中毒菌など、幅広い殺菌効果があり、病院のようなアルコール臭を除去しています。
防火・安全設備
全館にスプリンクラー・消化器が設置され、投げ込むだけで初期火災の消火ができるSAT119も館内各所に配置しています。また、室内外監視カメラとともに、万一の非常時には、ALSOK警備員がすぐに駆け付ける体制を整えています。